競艇選手が成績によって4つの級別(ランク)にわけられていることをご存知でしょうか?
競艇ファンにとっては客観的に選手の強さを測る指標、そして予想をする際に重要な情報。
選手にとっては競艇という厳しい勝負の世界で獲得した汗と涙の結晶でもあります。
競艇を楽しむ上で避けては通れない級別(ランク)の知識はこれを読めばもう安心です。
【競艇選手の級別(ランク)とは】
競艇選手の級別(ランク)は、以下の4種類に分けられます。
・A1
・A2
・B1
・B2
級別(ランク)ってちょっと長いので以下「ランク」で統一しますね。
ランクの最上位はA1。どこのランクに位置しているかでその選手がどれくらいの実力なのか大方の見当がつきます。
いきなりですが例えば競馬であれば、競走馬の能力が騎手の能力以上にレース結果におおきな影響を及ぼします。
対して競艇は、モーター以外はみんな同じ条件でレースを行います。
そのため、ボートを操縦する選手がレース結果に与える影響がおおきいのです。
だからこそ選手の実力を客観的に理解できるランクが重要なのですね。
ではランクがどのように決められているのかをみていきましょう。
【A1級(ランク)】
A1ランクは競艇選手のなかで最も高いランクに位置します。
競艇選手全員がこのA1クラスの選手になるために日々しのぎを削っています。
A1ランクの選手になるための条件は以下の通り。
・2連対率30パーセント以上
・3連対率40パーセント以上
・事故率0.70以下
・出走回数90回以上
・定率「20パーセント」
2連対率とか3連対率みたいな聞きなれない言葉がでてきちゃってピンとこない方もいらっしゃると思うんですが、めちゃくちゃ厳しい基準なんです。
例えば3連対率は3着以内をとった割合のことなんですが、3連対率40パーセント以上ってことはつまり、10回レースしたら最低4回は3着以内に入らなければならないということです。
さらに条件を満たしたとしても「定率」があります。
要は定員のことなんですが、これが全体の20%と決まっているのです。
つまりA1クラスになれる選手は全1,600名のうちで約320名程度。
もしA1クラスの選手が1コースで出場していたら、少なくとも3着以内に入ってくる可能性はかなり高いです。
【級別(ランク)からわかる買い方のコツ】
コツとしては以下の4点。
① 事故率に要注意!
② 狙い目は実力上位の選手
③ 4月と10月は勝負駆けに気を付ける
④ 比較して考察!級別(ランク)と直近の成績
順番に解説していきます。
①『事故率に要注意!』
まずは事故率が高い選手に要注意です。
これまで解説してきましたが、事故率が高いと事故率を下げる為に無難な、あまり攻めない走りをしがちなためです。
事故率が0.70以上になると問答無用でB2クラスになってしまいますし、事故率が高い状態での攻めの走りはリスクが高いです。
ということでスタートやターンで攻めなくなるので、舟券に絡むことが少なくなるんですね。
②『狙い目は実力上位のB1・B2クラスの選手』
次に実力上位のB1・B2クラスの選手を狙うことです。
B1・B2クラスの選手はランクが低いことで時に思わぬ高配当がつくことがあるためです。
実力上位のB1・B2クラスの選手を見抜くコツは勝率。他のB1・B2クラスの選手と比べて明らかに高いことが多いです。
それと怪我や産休から復帰したばかりの選手は勝率0.00でB1・B2クラスであることがあります。
新人じゃないのに勝率0.00の選手がいるときにはその選手の過去を要チェックです。
③『4月と10月は勝負駆けに気を付ける』
次に4月と10月の勝負駆けに注意することです。
勝負駆けというのは級別審査期間の期末である4月や10月に、勝率がランクアップボーダー付近の選手が攻めた走りをすること。
1つでも良い順位を取るために勝負駆けになるので穴狙いも考えながらの立ち回りを意識してください。
④『比較して考察!級別(ランク)と直近の成績』
最後にランクと直近の成績を見比べることです。
競艇選手も人間なのでいつでも同じ走りができるわけではありません。
ランクは選手の強さをあらわすものですが、時期によっては半年以上前の成績でのランク付けになっていることもあります。
そのため直近のその選手の調子とランクを比較することが重要です。
例えば直近の成績をみてA1クラスの選手なのにインコースで3着以内に入れていないといった場合。
これであればその選手は不調であると判断ができるでしょう。
対してB2クラスの選手なのにグレードのついたレースで上位に入っている場合。
ランク以上の成績を残していると判断できますので調子がよい証拠です。
上記のようなケースがあればそのB2クラスの選手がインコースにいれば買い目に含めても勝算はあるでしょう。
クラスだけで舟券を購入するのではなく、直近の成績と比較するといった視点があれば他と差がつく舟券の購入ができそうですね。
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